浮世絵の世界から見つけた、「自然体」という美しさ
2026/08/11
今年の秋、岐阜で「動き出す浮世絵展」が開催されます。
実は私、今年大阪で開催されたこの展覧会を訪れました。とても素晴らしく、浮世絵の世界に入り込んだような感覚を楽しむことができました。
浮世絵というと、美人画や人物を思い浮かべる方も多いと思います。
けれど、この展覧会で私が心を奪われたのは、女性たちの姿だけではありませんでした。
山、海、波、花、木々、そしてさまざまな生き物たち。
浮世絵に描かれた豊かな自然の情景が、映像によって大きく動き出す様子に、思わず見入ってしまいました。
自然は、自然だから美しい
自然の世界を眺めていると、不思議と心がゆるんでいきます。
花は、誰かに美しく見せようとして咲いているわけではありません。
木も、波も、生き物たちも、それぞれがそのままの姿で存在しています。
それなのに、私たちはそこに美しさを感じます。
「自然体でいることそのものが、美しさなのではないだろうか」
これは、私が最近お伝えしている「柳腰」にもつながる考え方です。
美しい姿勢は、頑張って作らない
私が考える「柳腰」は、細くくびれた腰をつくることではありません。
骨盤を立て、身体の中心を感じ、必要以上に力を入れずに立つ。
身体の使い方を整えることで、自然と姿勢が美しくなり、しかも疲れにくくなります。
まさに、「疲れない美しさ」です。
「背筋を伸ばさなきゃ」と頑張るのではなく、余計な力を抜いて、自分の身体の中心に戻ってくる。
すると、身体が楽になるだけでなく、着物姿も自然と美しく見えてきます。
着物を美しく着ること。
和傘を美しく持つこと。
しなやかに立ち、歩き、座ること。
一見すると別々のことのようですが、その根っこにあるのは、身体を自然に、心地よく使うことなのだと思います。
現代の女性にも届けたい、日本の身体の知恵
現代の私たちは、仕事や家事、子育てや介護などに追われ、知らず知らずのうちに身体も心も前のめりになってしまうことがあります。
身体の中心に戻り、余計な力を抜く。
それだけでも、立ち姿や歩き方は少しずつ変わっていきます。
私は、着物や所作、和傘、そして浮世絵に残された日本の美意識の中には、今を生きる私たちが取り戻したい身体の知恵があると感じています。
体型を変えるのではなく、身体の使い方を変える。
無理に美しく見せるのではなく、自然体でいることで、本来の美しさを引き出す。
そんな「日本の美」を、KIMONO WELLNESSを通して、これからも伝えていきたいと思っています。
美しい所作は、心を整え、人生を美しくする。
そして、自然体でいられる心地よさもまた、その人らしい真の美しさなのだと思います。