「柳腰」は、特別な人だけのものではない

2026/08/11
「柳腰」は、特別な人だけのものではない

浮世絵や美人画に描かれた女性の姿を見ると、すっと伸びた背中、力の抜けた肩、なだらかにつながる腰に目を惹かれます。

昔から、そんな女性の美しさを表す言葉として「柳腰」があります。

私は以前、「柳腰」とは細くてくびれた腰のことだと思っていました。

けれど、着物や所作を学び、自分自身の身体の使い方を見直す中で、

「柳腰は、体型ではなく、身体の使い方から生まれる美しさなのではないか」

と思うようになりました。



昔の暮らしにあった身体の知恵

 

昔の日本では、畳の上で暮らし、正座をしたり、しゃがんだり、着物を着て立ち座りをしたり。

今よりも、日常生活の中で身体の中心を使う動作が多くありました。


「美しい姿勢をつくるために練習する」のではなく、暮らしそのものが身体の使い方を育てていたのかもしれません。

だから私は、「柳腰」は特別な人だけのものではないと思っています。


体型を変えるのではなく、

骨盤を立て、身体の中心を感じ、余計な力を抜く。

身体の使い方を変えることで、誰でも少しずつ育てていける美しさなのです。



美しい姿勢は、疲れにくい

 

姿勢を良くしようとすると、「背筋を伸ばす」「胸を張る」と頑張ってしまいがちです。

でも、力を入れて作った姿勢では疲れてしまいます。


身体の軸が整うと、上半身の余計な力が抜け、自然と美しい姿勢になります。

美しいのに、疲れにくい。

私はこれを「疲れない美しさ」と考えています。


着物を美しく着ることも、和傘を美しく持つことも、基本にあるのは身体の使い方です。

だから私にとって、着物・所作・和傘、そして「柳腰」は、すべてひとつにつながっています。



頑張りすぎている女性へ

 

現代の女性は、仕事や家族、毎日の暮らしに追われ、気づけば身体も心も前のめりになっていることがあります。

そんな方にこそ、一度立ち止まって、自分の身体の中心に戻ってほしい。

もっと頑張って美しくなるのではなく、余計な力を抜くことで、本来の美しさを引き出す。

それが、私が伝えたい「柳腰」です。


昔の日本女性が暮らしの中で育んできた身体の知恵を、今を生きる女性たちへ。


着物姿を美しくする、しなやかな身体の使い方。

そして、

美しい所作は、心を整え、人生を美しくする。

これが、私がお伝えしているKIMONO WELLNESSの原点です。